ピケターンのやり方とコツ!効果的な練習方法とは|NOAバレエ教室

2022.07.13

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-はじめに

バレエ初心者にとってターンはやってみたいけど、どうやって練習したらいいのか分からないですよね。今日は回転テクニックのひとつ「ピケターン」についてやり方とコツをお伝えします!


■ ピケ(pique)ターンとは?

(1) ピケの意味

ピケとはフランス語で「刺す」という意味で、片方の脚を床に突き刺すようにドゥミポワントで立ちます。
(ポワントを履いている時はポワントで床を突き刺すように立ちます。)


(2) ピケターンとピルエットの違い

ピケターンとピルエットの違いは、ピケターンは片足で踏み込み、移動しながら回るテクニックで、ピルエットは両足踏み込み、その場で回るテクニックです。


(3) ピケターンの種類

ピケターンは以下の2種類になります。
・ピケアンデダン(内回り)
・ピケアンディオール(外回り)


■ ピケターンのやり方とコツ

(1) アンデダン

1. 左脚軸で右脚を前にタンデュし、プレパレーション(準備)をします。
手は右手がアンナバン、左手がアラセゴンです。
2.右脚のつま先で弧を描くようにアラセゴンまで持っていきます。
この時右手の指先も右脚と連動するようにアラセゴンまでもっていきます。
左脚はドゥミプリエ、左手はアラセゴンのままです。
3.ドゥミプリエをしている左脚で床を蹴り、ドゥミポワントで立つ右脚に後ろパッセでくっつけ、右脚軸のまま回転します。
この時両手はアンナバンに集めます。


◆コツ
・素早く軸足に乗ること
・左脚をパッセにするタイミングで両手はアンナバンにすること
・進行方向にしっかり顔をつけること


(2) アンディオール

1.プレパレーションは同じで、左脚軸で右脚を前タンデュ、右手がアンナバン、左手がアラセゴンです。
2.右脚を進行方向に1歩出し、トンベで右脚に体重を移動し、ドゥミプリエをします。この時左脚、両手共にアラセゴンです。
3.アラセゴンに出した左脚を前に引き寄せてピケで立ち、同時に右脚を前パッセにして回転します。両手はアンナバンに集めます。


◆コツ
・トンベした時に右脚のドゥミプリエと一緒に上半身も沈まないこと
・アラセゴンに出した左脚を素早く前に引き寄せること
・進行方向にしっかり顔をつけること


右回転の場合、ピケアンデダンの軸足は右脚、ピケアンディオールの軸足は左脚になります。左回転はその逆です。


■ ピケターンの練習方法とは

まずは回転せず、ピケで軸足にしっかり乗り、パッセをするところから練習しましょう。
この時に軸足を床に突き刺すイメージでいると、膝も曲がらず床に垂直になるので、綺麗な軸足になります。
次に目が回らないように、進行方向をずっと見続けること。
顔は進行方向を見たまま、体だけ回転してみて下さい。
顔がしっかりついていると、目が回らない為、連続で回転することができます。
そして回ろうとするとどうしても勢いをつけてしまうのですが、勢いはつけず、顔をつけて両手をアンナバンに集めるだけで、軸足にしっかり立てていれば回れます。勢いだけで回ろうとすると軸足がまっすぐ保てず転倒してしまうこともあるので注意しましょう。


-終わりに

いかがでしたでしょうか。ピケターンをはじめ、ピルエット、シェネなど、回転テクニックは軸足にしっかり乗ること、顔をつけることが重要になってきます。センターで曲に合わせて綺麗なピケターンができるよう、練習を重ねていきましょう!