バレエ「ジゼル」のあらすじと解説|NOAバレエ教室

2024.04.05

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はじめに

 

みなさんジゼルという作品を見たことはありますでしょうか。

ジゼルはロマンティックバレエの代表作品でもあります。

ロマンティックバレエとは未知の世界への憧れを描くロマン主義と深く結びついたこの時代のバレエのことを指します。

他にもバレエにはクラシックバレエ、モダンバレエと3つの種類に分けられています。

今回はロマンティックバレエに分類されるジゼルについてみていきたいと思います。

 

バレエ「ジゼル」のあらすじ

 

1

 

ドイツのとある森のほとりに住んでいる村娘のジゼルは母とひっそりと暮らしていました。

森番であるヒラリオンはジゼルに思いを寄せ、2人の力になろうとしますがジゼルは向かいの家に出入りするロイスに惹かれています。

ジゼルは心臓が弱く、大きな踊りなどは母に止められていましたが、ロイスとの時間は幸せで何もかもが忘れられる時間でした。

愛を誓うロイスを信じ結婚を夢見ますがロイスは身分を隠した貴族アルブレヒト大公であり、クーランド公爵の令嬢バチルドと婚約までしていました。

森へ狩りに来たクーランド公の一行が村に休息をしに立ち寄った際にジゼルとバチルドは出会い、心を通わせます。

一方ロイスの家に侵入しロイスが貴族であるという証拠を掴んだヒラリオンはみんなの前でばらします。

ロイスが貴族であることと、バチルドの婚約者と知ったジゼルは狂乱し弱い心臓は悲しみと絶望に耐えることができずそのまま命絶えてしまいます。

 

2

 

結婚を前に死んだ女性はウィリになるとドイツでは言い伝えがあります。

ウィリたちは夜の森に現れ、通りがかりの男を踊りの輪に引き込んで疲れて息果てるまで許そうとはしません。

ジゼルも女王ミルタに率いられるウィリの仲間になりました。

アルブレヒトとヒラリオンがジゼルのお墓に行った際のことです。

まずはヒラリオンからウィリにさんざん引き回され踊り殺されます。

アルブレヒトの番になったとき、精霊となってもなおアルブレヒトのことを愛していたジゼルは女王ミルタに哀願しますが届きません。

もはやここまでとなった瞬間夜明けの鐘が鳴り、暁の光が射し始めたことでウィリたちは姿を消しました。

アルブレヒトは助かり、ジゼルは無に昇華され2人は永遠の別れとなりました。

 

バレエ「ジゼル」の登場人物

 

ジゼル

ロイス(アルブレヒト)

ヒラリオン

母(ベルダ)

バチルド

ウィリ

ミルタ

 

物語の舞台となる世界観

 

1幕は生の世界、明るい農民の昼間、楽しい会話と踊り、恋人たちのじゃれ合い。

2幕は死の世界、月光のみの夜の墓場、死の世界の踊り、死へ向かう踊り。

 

最後に

 

みなさんジゼルについてどうだったでしょうか。

物語では珍しいハッピーエンドではなく、少し複雑で胸にグッとくるような内容になり、幸せなハッピーエンドでは終わりません。

1幕のジゼルの乱狂の踊りではアルブレヒトに裏切られた悲しみに耐えられないジゼルの踊りはとても見どころになります。

K-Ballet TOKYOでは316日、17日、20日、23日、24日に計7公演が上演されています。

みなさんもお時間合うようでしたらぜひ見に行ってみてください!

他にも沢山の作品の公演情報が載っていますのでお目通ししてみていただけたら幸いです。